」ケヴィン・バーミンガム著 小林玲子訳 The Most Dangerus Book : The Battle for James Joyce's Ulysees by Kevin Birmingham を 今日読了した。 ユリシーズUlysees とは二十世紀最高傑作とまで言われるあの James Joyceの小説「ユリシーズ」である。 著者 Kevin Birmingham は、ジョイスのユリシーズが誕生するまでの経緯、出版された本が何度かの猥褻裁判を経て正式に出版されるまでの苦難の歴史をノンフィクションとして実に克明に緻密に記述した本であり、近年にない力作である。私は、「猥褻」「表現の自由」「検閲」を念頭に置いて読み進めたが、実に興味深い内容であった。ここにおける表現の自由、言論の自由は現代に生きる我々にとっても 他人事ではない切実な問題と言える。この本と同時に読み始めた、翻訳本「ユリシーズ」第1巻をやっと読了して、今2巻目に入ったところである。大部であり正直言ってかなり難解である。 しかし、この夏で読了するつもりである。
遅い昼食の後、レストランからすぐ近くにあるピカソ美術館へ行った。 ピカソ美術館は、スペイン、フランスを中心に10か所もある。私は、このマラガでやっと4番目である。ピカソ美術館は、写真撮影禁止なので、周辺の一部しか撮影できなかったので、ウェブサイトを参照するしかない。私は、私の大好きな Nicolas de Stael (二コラ・ド・スタール)の住居跡を美術館にした南仏アンティーブのピカソ美術館に近いうちに行きたいと考えている。彼は、 1955年41歳で自殺した。
9/10(火)の午後、最後の目的地であるHawaii State Art Museumを訪ねた。ここは、1960年代から現在までハワイで活躍するアーティストの作品が展示されている。多くの州民の寄付で支えられた州立美術館であり入場料は無料である。日系人の名前も多く有り、私は、新鮮な感覚にたくさんの刺激を得られたことを感謝したい。これで今回のハワイ旅行記は最後となるが、再度訪問できることを祈りたい。